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ヒアリングマラソン



概要
私が受講したのは1996年5月から1年間。

当時は49800円でした。 (2007年現在も、消費税分以外は同価格のようです。)

詳細はアルクのサイトにあります。

一日3時間、一年で1000時間英語を聞くことにより、 「英語の耳」を作りリスニングの力をつける、というものだそうです。

「3時間」というのは、教材のテープだけでなく英語であればなんでもよく、 たとえば歌、字幕の映画、TVの英語番組、日常会話などでも構いません。 ただし、BGMとして聞き流すのではなく、聞こうとしていなければなりません。

つまり正確には、ヒアリングではなくリスニングマラソンということで。

内容
毎月2本のカセットテープ(各60分ほど。現在はCDになっています)と、そのスクリプト(日英とも)が届きます。

片方の「English Journal」は書店でも売っているもので、インタビューや講演を中心とした内容。 もう一本は独自の教材で、ドラマやリピーティング、発音などと英語教材らしい内容です。

毎月一度テストがあり、四択のマークシート形式で、20分ほどのリスニング問題です。TOEIC のリスニングパートとよく似た形式です

特徴
毎月教材を作っているので、常に新しいものが届くのが、英語教材としては新鮮です。

「生の英語を聞く」ということで、教材はほとんどナチュラルスピードそのままの英語です。また非ネイティブの話す英語があるのもおもしろいところです。

感想

私がやっていた頃は教材がカセットテープだったので、巻き戻しが結構面倒でした。 今ならCDからmp3にして、もっとずっと手軽に聴けますね。

イギリス英語はアメリカ英語に比べ、少なめに思えました。

English Journal のテープよりも、独自教材のテープの方が、私には聞き取りが難しかったです。

私の場合、最初の一年間で1000時間はとても聞けず、結局500時間でした。

しかし、もうどういうものかはわかったので、「大量に英語を聞く」という部分だけをいただこうと思って更新はしませんでした。

教材も、 "English Journal" については欲しければ書店で買えるし、テレビやラジオの英語番組などでも、スクリプトさえあればほぼ同種の勉強が可能だと思います。

実際、500時間のうち大半はヒアリングマラソンのテープではなく、TV、映画、英語学校の英語を聞いた時間でした。

当初は教材を中心に聴いていたのですが、受講開始の5ヶ月後から、英語の学校(インタースクール)に週二日、通いはじめました。 すると、送られてくるテープを聴く余裕はなくなってしまいました。 そこで、ヒアリングマラソンの教材は月末のテスト以外は消化せず、「ヒアリング時間」のカウントには学校、学校の宿題、TVなどで英語を聞いた時間のみを使うことになりました(毎月40時間くらいになりました)。 これで、年間合計で500時間となりました。

月末のテストは、当初は、長文のテスト問題にあたると、 「なんだか全然わかんないよー」状態でした。 しかし、6ヶ月経過したところでいきなり点数がのび、問題文も聞こえるようになってきました。 しかし、これはヒアリングマラソンの成果ではなく、学校でまじめに勉強した成果のように思います。 まあ、「たくさん英語を聞く」という行動はヒアリングマラソンそのものでもあるわけですが。

なお、知り合いにヒアリングマラソンについて聞いてまわった結果は、 「短期間で挫折(二人)」、「いいよ、効果あるよ(三人)」でした。

あおきの評価 (1999年1月追記)
ヒアリングマラソンについてのよくある誤解に 「英語を内容もわからないままひたすら聞く」というのがあります。 「英語をひたすら聞く」というのは合っているけど、 「内容もわからないまま」ではありません。

コースガイドでも、 「聞いてわからないレベルの英語はまずテキストの英文を見ながら聞き、 耳が慣れてから英文を見ないで聞き、わからなかったところをチェックする」 などの方法が推奨されています。 もちろん、自分にとってやさしいレベルの英語は、 英文を見ずに概略をつかんだり聞き取ったりする練習もするのですが、 「なんだかわからないものを延々聞き続け」ろではありません。

「一日3時間なんて無理」と思うかもしれませんが、実はそれほど大した時間でもありません。 たとえば、片道一時間の通勤を英語の勉強に充てられる人なら、それだけで一日二時間になります。 教材はヒアリングマラソンのものでもNHKのラジオ講座でも、なんでもいいので、 洋画のビデオ一本でも二時間になります。

まあ、もしも3時間が無理でも、だからと言って0時間にする必要はないと思うわけでして。


ヒアリングマラソンの与えてくれるのは、素材と、勉強法の提案と、ペースメーカーとしての役割だと思います。

私がヒアリングマラソンを始めたのは、

「英語の勉強がしたーい、でも、いったいなにから手をつけていいのかわからないー」
という、ごく最初のときでした。当時は比較するものがなかったから、これがいいのか悪いのかよくわかりませんでした。

それから二年以上経ってみて、他の教材や学校の事情もかなり見えてきた今ふりかえってみると、ヒアリングマラソンは思いのほか、「質のよい」通信教育だったと思います。 少なくとも今、「あぁ最初はこっちにしとけばよかった」と思う教材は見当たりません。

値段も一年分で約5万円と、英会話学校などと比べれば十分に安いので、そんなこんなで、英語初心者に結構おすすめします。

ただ、「これだけで英語ができるようになる」というものではないように思います。 多くの要素が含まれた教材ではありますが、 あくまでリスニングが中心なので、短期間での上達をめざすならば、慣れてきたら他の勉強を併用するのがいいと思います。

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